どうもMr.Kold(@kold_beat)です!
「Waves」「iZotope」ミックス・マスタリングを行うと思った時に候補に挙がるプラグインの代表格の2つ。
正直、どっちがどう良いのか、悪いのかは分かりにくいですよね。
今回は、それぞれの特徴、良い点・気になる点を個人的見解ですがまとめてみました!
結論:どっちを買った方が良いか
個人的には
「最初は”iZotope Music Production Suite4を買うのをオススメします」
■ミックス・マスタリングに必要なEQ、コンプ、リバーブ、ボーカルピッチ補正、ノイズ除去、マキシマイザー…etcが一通り揃う
■それぞれの質も高い
バンドルの入っているプラグインは
→ マスタリングに必要なプラグインが手に入り、且つAIがあなたのマスタリング作業をアシストしてくれます。
→ ミックス作業に必要なEQ・コンプなどの上質なプラグインが手に入り、且つAIがあなたのミックス作業をアシストしてくれます。
→ ボーカルミックスに特化したプラグインで、作業効率のアップ、Neutron 3よりもボーカルに特化したミックス作業を行えます。
→ プロの現場でもマストになりつつあるノイズ除去系プラグイン。
→ 感覚的且つインテリジェントに空間演出を行えるリバーブ・プラグイン。
→ ボーカルのピッチ補正の定番プラグイン。
他にも下記の便利なプラグインが付属します。
Tonal Balance Control 2
VocalSynth 2
Insight 2
Relay
Exponential Audio R4
Exponential Audio NIMBUS
後半ではお得にゲットする方法も書いてますので、気になる方はそちらもチェックしてみてください!
iZotope製品の特徴
昔から使われているハード機器を抽象しつつ、現代に合ったプラグインを作っている印象が個人的にあります。
iZotopeには様々なプラグインがありますが、
「Neutron」はミックスの際に音声加工が出来るプラグインが内蔵された総合プラグイン。
「Ozone」はマスタリング作業に必要なプラグインが内蔵された総合プラグイン。
「RX」は様々なノイズ除去に対応できる総合プラグイン。
Neutron、Ozone、Nectarにはアシスタント機能があり、AIがミックス・マスタリングのお手伝いをしてくれます。
個人的に「この2つにミックス・マスタリングを任せれば良いんじゃね?!」と思ってましたが、そうはいきませんでした…orz
理由は後述します。
他にも、最近発売されたクリエイティブなスタッター効果が得られる「Stutter Edit 2」や、ボコーダーなどの効果を得られる「VocalSynth 2」、様々な音をシンセサイザーに取り込める「Iris」などなどクリエイティブな商品もあります。
ちなみに、iZotopeではいくつかのプラグインをまとめて購入できる「バンドル」もあります。
自分が紹介した「iZotope Music Production Suite4」もバンドルの1つです。
他にもiZotope製品全部入りの「iZotope Everything Bundle」というのもあったりします。
そして、それぞれのプラグインの機能を限定した「Element」「Standard」「Advanced」というバージョンがあります。
ほとんどのプラグインが機能が限定された「Element」、フルバージョンで使える「Standard」(もしくは商品名だけ)があり、「Neutron」「Ozone」「RX」だけはその上の「Advanced」というバージョンがあります。
WAVES製品の特徴
ミックス・マスタリングの現場で実際に使われていたハード機器をプラグイン化したり、有名エンジニア監修のプラグインを作ったり等、DTMをしていく上でスタンダードなプラグインになりつつあります。
最近はシンセやインストルメント系のプラグインも作っていたりします。
よく聞く「GOLD」「PLATINUM」「DIAMOND」「HORIZON」「MERCURY」はWAVESのプラグインをまとめ買えるしたバンドルの名称です。
「SIVER」→「GOLD」→「PLATINUM」→「DIAMOND」→「HORIZON」→「MERCURY」の順でバンドルされている製品数が多くなります。
以前にバンドルされている製品の比較の仕方を記事にしていますので、参考にしてみて下さい。
他にもボーカルに特化した「Vocal」というバンドルなど様々なものがあります。
バンドルには、基本的にはEQ、コンプレッサー、リバーブなどが入っていて、上位バンドルになってくるとノイズ除去、マキシマイザー、便利系などが追加されたり、種類が増えたりします。
WAVES製品の良いところ、気になる所
良い所
Youtubeやブログを検索しても色々な使い方の情報が出てきます。
使い方が分からない場合はネットで検索したら何かしらがかならず見つかると思います!
ドラムのトーンを自在に変えるTorque
感覚的に音を加工できるScheps Parallel Particles
ヘッドホンでもスピーカーを鳴らしてる環境をシミュレート出来るプラグインNx Virtual Mix Room over Headphones
などなど様々なプラグインがあります。
有名なのがSSLシリーズなどでしょうか。
気になる所
バージョンアップデートしないからといってプラグインが使えなくなる訳ではありませんが、パソコンを買い替えた際などに必要になってくることが多いです。
自分は今回のM1 Macへの買い替えで必要になりました。
バージョンアップデートするためにはWAVES UPDATE PLAN(以下:WUP)に加入しなくてはいけません。
WUPについてはこちらの記事を参照してください。
上記のWUPに入ると2台認証出来たりもします。
またUSBをライセンス認証に使うことができ、それを挿し替えてライセンス認証するを法がありますが、個人的にはUSBが壊れたら嫌なので少し手間はかかりますが、オンライン認証でライセンス認証を行っています。
iZotope製品の良い所、気になる所
良い所
個人的なイメージですが、色々なプラグインが多く入っているバンドル系の商品っていくつかの商品は使えるけど、それ以外があまり使い道が無いという印象があります。
ただ、iZotopeのプラグインは外れが無いというか…それぞれのプラグインの質が高い印象です。
ミックスなどで、自分のやってる手法以外の手法を気軽に試せるのは本当に助かります。
そして、そのレベルが高い!
「こんなやり方もあるのか!」と勉強させられることもしばしばあります。
そして、その認証台数もある程度までOKらしいです。
リミット台数は公表されてないみたいです。
一応、リミット台数まで来たら解除はしないといけないようです。
細かい仕様は以下からご確認下さい!
気になる所
はい、特にありませんw
確かにもっと便利なプラグイン、微妙に足りない所はあったりしますが、それをiZotopeがやると他のメーカーが大変なことになりますw
WAVES製品の注意点
ライセンス認証の台数など
前に説明しましたが、基本1台です。
購入1年以内もしくはWUPに加入しているとセカンドライセンスを使うことも出来ます。
そして、認証方法は「本体」もしくは「USB」となります。
個人的にはUSBの方が破損率高そうなので「本体」で行っています。
詳細は以下でご確認下さい。
最新の状態に保つならWUPに加入が必要
パソコンの買い替えをした時にWUPが必要になってくる可能性があります。
以前、まとめた記事があるのでそちらも参照してください。
iZotope製品の注意点
AIによるアシスタント機能でミックス・マスタリングは完結しない
Neutron、Ozone、NectarなどにはAIにおけるアシスタント機能があります。
ただ、これを使っておけば自分でミックス・マスタリングをせずに済む訳ではありません。
厳密に言うなら「自分の思い通りになるとは限らない」ということです。
すなわち、音源の処理の1つの例を示してくれる訳です。
自分のイメージとその処理が近ければ良いのですが、そうじゃないことはあります。
iZotopeのAIの問題では無く単純に好みの問題になってきます。
おそらく10人のエンジニアの方に同じ音源を処理してもらったとしても、10通りの処理の仕方が出てくると思います。
では、何が必要になってくるかというと、
以前にそれに似たような記事を書いているので参考になれば
ただ最近は、YoutubeでiZotopeの公式チャンネルでプラグインの使い方の解説、エンジニアの方がミックス・マスタリングの解説動画が沢山あるので、勉強しやすくなってると思います。
正直、ミックス・マスタリングの知識って曲を作ることに役立たない感じがしますよね。
でも、個人的経験から言わせてもらうと、役に立ちます!
理由は、ミックス・マスタリングの作業が「楽曲の良さを引き出しつつ綺麗に聞かせるか」ということを行うからです。
結果何をしないといけないかというと、「楽曲とその素材を俯瞰的に見て、適切な処理の仕方を考えていかないといけない」ということです。
料理に近い感じですね。
そして、ミックス・マスタリングをしていくと一度は経験することが「素材の適切な処理の仕方が分からない。というか、そもそも素材悪くないか?」ということ。
「素材が悪い=自分の作曲時点で何か問題がある」
周波数の分布が悪い、リバーブ効きすぎなど、原因はケースバイケースですが、自分の楽曲をより良くする為のヒントを見つける機会になることが多々あります。
そういう意味で、個人でミックス・マスタリング作業をしてみるというのはおススメです。
バージョンの違い
少し説明しましたが、いくつかのプラグインにはバージョンの違いがあります。
プラグインが機能が限定された「Element」、フルバージョンで使える「Standard」(もしくは商品名だけ)、「Neutron」「Ozone」「RX」だけはその上の「Advanced」というバージョンがあります。
「Neutron」「Ozone」はAIのアシスタント機能を含めた総合プラグインなのですが、その総合プラグインの中に「Neutron EQ」「Neutron Compresser」「Ozone EQ」「Ozone Maximazer」などの個別のプラグインがあります。
※「Neutron」を立ち上げずに「Neutron EQ」を使えるなど。
メリットとしては、「Neutron」「Ozone」はCPU負荷が結構あるので、個別に使うことによってパソコンへの負荷を減らすことが出来ます。
安く購入する方法
WAVES製品
意外と頻繁にセールになることが多いWAVES。
WAVESの情報が欲しいなら、とりあえず、WAVESのアカウントを作ってニュースレターを受信しましょう!
過去にこんな記事も書いているので参考になれば。
オススメの買い方としては、
→定番プラグインは上記どちらか(個人的にはHorizonを買うのがおススメ)を買えば網羅出来る。
→単品のセールも頻繁に行ってるので、欲しいプラグインをピックアップして、ちょくちょくチャックすればお得に購入することが出来ます!
iZotope製品
こちらも有難いことに頻繁にセールを行ってくれてます。
個人的にオススメの買い方は以下の買い方
→何かのキャンペーンで無料で配布されていることもあるので、見かけたらゲットしてみて下さい。
→他にも、KORGのDTM関連のハードウェアに付属する「KORG Software Bundle」というのに「Ozone Element」が付属していたり、
他のメーカーのハードウェアを買うとiZotope製品が付属してくる可能性があるのでチェックしてみて下さい。
→iZotopeのバンドル商品の購入にクロスグレードというのがあると思います。
これは、iZotopeの無料の商品を除く商品を持っている場合にiZotope製品を安く買えるというもの。
もちろん「Element」バージョンの商品もその対象です。
詳細は以下を参照ください。
まとめ
気づけばiZotopeをメチャクチャ褒めるような記事になりましたが、iZotopeの回し者などではありませんのでw
そして、iZotopeがWAVESよりも優れているとかではありません!
WAVES製品もメッチャ良いプラグインたくさんあります!
単純に最初の道具としては「iZotope Music Production Suite4」を買えばほぼミックス・マスタリングに必要な道具も揃うし、長く使えるということでオススメしています。
個人的には
上記の流れがおススメです。
この流れが一番コストがかからないかと思います。
他のプラグインメーカーももちろん素晴らしいプラグインは沢山ありますので、「iZotope Music Production Suite4」を買って他のメーカーを買い足していくのも良いと思います。
逆にWAVESのバンドルから始めるのも良いかと思います。
WAVES製品の方がネットにある情報も沢山あるので自分のやりたいことに近づきやすい可能性もありますので。
ちなみに、今の自分の使用状況としては、Logic Pro標準が4割、iZotopeが4割、WAVESが2割くらいで使ってます。
ここまで書いてて、Logic標準を結構使ってるというw
意外とDAW標準付属のプラグインも良いですよw
何かの参考になれば!
ではでは!
サウンドハウス:WAVES ( ウェーブス ) / Diamond ダイアモンド
サウンドハウス:WAVES ( ウェーブス ) / Horizon ホライズン
サウンドハウス:iZotope ( アイゾトープ ) / Music Production Suite 4
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