前回に引き続き、今回はオーディオインターフェースを選んでいきます。
「オーディオインターフェース」
改めて考えると、コレ何なんですかね?笑
どんなものなのか・注意点・選び方など書いていきます!
「オーディオインターフェース」とは?
「パソコンとの音の出入り口となる端末」というのが個人的なイメージです。
ギター・ベース・マイクの音をパソコンに入力する時はオーディオインターフェースにケーブルを挿してレコーディング出来ます。
パソコン上での音は、オーディオインターフェースを通ってアンプ・スピーカー、ヘッドフォンなどから出ていきます。
それを担ってくれる端末が「オーディオインターフェース」のイメージです。
オーディオインターフェースの必要性
「パソコンのオーディオ端子でも良くない?」と思う人もいると思います。
特にギター・ベース・マイクなどをパソコンに入力する必要が無い人だとそう思うかも。
一応それでも良いと思います。
ただ、オーディオインターフェースを使うメリットとしては以下の3つのメリットがあります。
■ 音質が良くなる
■ レイテンシー(音の遅れ)が少なくなる
■ 拡張性が上がる
音質が良くなる
パソコンのオーディオ端子は音楽を再生出来れば問題無く、音質は特に求められていないのが大半です。
それに対してオーディオインターフェースは、パソコンのオーディオ環境の質を上げる為に作られています。
オーディオインターフェースを使うことにより、モニターする音の解像度が上がったり、
ギター・ベース・マイクなどを入力する時の音質の向上、レコーディング時のノイズが軽減したりします。
レイテンシー(音の遅れ)が少なくなる
パソコンを用いてレコーディングをする場合、パソコン側で処理した際の音の遅れ(レイテンシー)が発生します。
(オーディオインターフェースのダイレクトアウトを使用した場合を除く)
パソコン標準のオーディオ端子の場合、音の遅れへの最適化が行われていない為、音の遅れが多く出てしまう事があります。
オーディオインターフェースは音の遅れを少なくする為に、オーディオインターフェース側で対策を行ったり、”ドライバ”と言われるソフトで最適化を行ったりしています。
その結果、レイテンシーを少なく抑えることが可能になります。
レイテンシーが少ないとレコーディング時に違和感無くレコーディング出来たり、演奏が可能になります。
拡張性が上がる
パソコン内蔵オーディオ端子では、
「音を聴くこと」「簡易的なマイクでのレコーディング」を行えますが、
「ギター・ベース・マイクを繋ぐ」「スピーカーやヘッドホンを同時に繋ぐ」などは行えません。
ギター・ベース・マイクなどを入力出来る端子が増えたり、スピーカー・ヘッドホンへの出力が増えたりします。
これにより、ギター・ベース・マイクなどの入力端子が足りなくなることや同時にいくつかのヘッドホン・スピーカーを切り替えて使うことも可能になります。
次に選ぶ時の注意点を4つピックアップしてみます!
選ぶ時の注意点①:接続端子
以前はパソコン側への接続がUSB Type-Aが主流でしたが、最近はType-C、Thunderbolt端子(3や4)など色々な種類があります。
まず、端子の形から紹介していきます。
■ Type-A
■ Type-C
■ Thunderbolt 3
■ Thunderbolt 4
気付いた方はいると思いますが、USB Type-C端子とThunderbolt 4端子が同じ形をしています。
見分け方は、パソコンではスペック表で、ケーブルはケーブルの印字を見ることで分かります。
次に規格の互換性ですが、
パソコン側 | オーディオインターフェース側 | 使用可能の可否 |
USB | USB | ◯ |
USB | Thunderbolt | × |
Thunderbolt | Thunderbolt | ○ |
Thunderbolt | USB | ○ |
上記のようになっています。
上記の互換性とパソコン側・オーディオインターフェース側の端子の形状を注意すれば大体大丈夫だと思います。
選ぶ時の注意点②:入出力の数
価格が高くなると入出力の数が増えていく傾向にあります。
個人の制作環境に合わせてここは選んでいくと良いと思います。
制作環境がまだ未定であったり、どれを選んで良いか分からない人は、「入力端子2つ、出力端子2つ」を最低ラインだと思って探して下さい。
入力端子が2つあれば、ギター・ベース・マイクのレコーディングも行えますし、ステレオでを録音することもできます。
出力端子が2つは、「ヘッドフォンアウト」と「モニター出力」があれば大抵大丈夫です。
余談ですが「マスターボリューム」と「ヘッドフォンアウト」のツマミが別々になっていると尚良しです。
選ぶ時の注意点③:MIDI入出力端子
正直「あったらラッキー!」ぐらいの端子ですが、一応解説していきます。
この端子を通してMIDIデータの受け渡しがパソコンとMIDI関連機器で出来ます。
ハードウェアのシンセ・キーボードをメインキーボードとして使う場合、ハードウェアシンセサイザーをパソコン側で管理する場合にMIDI端子というのが活躍します。
ただ近年のMIDIキーボードはUSB接続がメインとなっているので使わないことの方が多いと思います。
選ぶ時の注意点④:価格
オーディオインターフェースには様々な価格帯の商品があります。
価格が高くなるにつれて、入出力の数の増加、音質の向上、その他の機能が付随していきます。
理由としては、
バンドルソフトがDAWソフトのアップグレードや初心者に使いやすいものが付属しているから。
音質や入出力の数も初心者には十分な性能だと思います。
例えば、STEINBERG UR22CというオーディオインターフェースはCubase AIというCubaseの下位グレードのソフトが付属しており、そのソフトからCubaseをアップグレードすることが可能です。
それによりお得にCubaseを手に入れることが出来ます。
上記の感じで、購入予定のDAWソフトに合わせてオーディオインターフェースを選ぶのもアリだと思います。
そこから上の価格帯の35000円~10万円ぐらいの価格帯のオーディオインターフェースは予算に余裕があるようなら検討してみて下さい!
上記を踏まえて、15000円~35000円の価格帯で評判の良いオーディオインターフェースをピックアップしてみました。
おすすめのオーディオインターフェース
■ 付属DAWソフト:Ableton Live Lite(その他付属バンドルソフト有り)
■ 接続端子:USB Type-C
■ オーディオ入出力:2イン、2アウト、ヘッドフォンアウト有り
■ MIDI入出力:無し
■ コメント:意外と海外のトラックメーカーに使用者が多いFOCUSRITE。バンドルソフトも良いものが付属しているのでオススメです!
STEINBERG / UR22mkII
■ 付属DAWソフト:Cubase AI
■ 接続端子:USB2.0 Type-A
■ オーディオ入出力:2イン、2アウト、ヘッドフォンアウト有り
■ MIDI入出力:有り
■ コメント:ロングセラーとなっているオーディオインターフェースの1つ。パソコンがUSB2.0しか使用できず、Cubaseを使いたいならオススメ!
STEINBERG / UR22C
■ 付属DAWソフト:Cubase AI(その他付属バンドルソフト有り)
■ 接続端子:USB Type-C
■ オーディオ入出力:2イン、2アウト、ヘッドフォンアウト有り
■ MIDI入出力:有り
■ コメント:内蔵DSPでエフェクトまで使えるオーディオインターフェース。ただ、USB 2.0 Type-Aで接続する場合に外部電源が必要になるのは要注意!
UNIVERSAL AUDIO / VOLT 2
■ 付属DAWソフト:Ableton Live Lite(その他付属バンドルソフト有り)
■ 接続端子:USB2.0 (Type-C to Type-Aケーブル付属)
■ オーディオ入出力:2イン、2アウト、ヘッドフォンアウト有り
■ MIDI入出力:有り
■ コメント:APOLLOというオーディオインターフェースで有名なUNIVERSAL AUDIOのオーディオインターフェース!高品質で最近話題のオーディオインターフェースです!
MOTU / M2
■ 付属DAWソフト:Ableton Live Lite(その他付属バンドルソフト有り)
■ 接続端子:USB2.0 Type-C(Type-Aと互換性有り)
■ オーディオ入出力:2イン、2アウト、ヘッドフォンアウト有り
■ MIDI入出力:無し
■ コメント:老舗メーカーのMOTUが持つ技術を惜しみなく注ぎ込んだオーディオインターフェース。こちらも高音質ということで最近話題です。
PRESONUS / Studio 24c
■ 付属DAWソフト:Studio One Artist(その他付属バンドルソフト有り)
■ 接続端子:USB2.0 Type-C
■ オーディオ入出力:2イン、2アウト、ヘッドフォンアウト有り(背面に有り)
■ MIDI入出力:有り
■ コメント:バンドルソフトが豪華なオーディオインターフェース。もちろん、オーディオインターフェースとしての性能も申し分ないです!ただ、ヘッドフォンアウトが後ろにあるのが少し使いにくいかも。
まとめ
以上、オーディオインターフェースの選び方の話でした。
Cubaseを購入しようと思ってる方は、「STEINBERG UR22mkII」「UR22C」
Studio Oneを購入しようと思ってる方は、「PRESONUS Studio 24c」
Ableton Liveを検討している方は、「FOCUSRITE Scarlett 2i2 (gen. 3)」「UNIVERSAL AUDIO VOLT 2」「MOTU M2」
その他のDAWソフトの人は予算とピンときたオーディオインターフェースを購入すると良いと思います。
「他のオーディオインターフェースの機能良さそうだよなー」と思うこともあるかも知れません。安心して下さい。
だから同じ価格帯のオーディオインターフェースに目移りしているよりは、DTMを上達させて10万円超えのオーディオインターフェースを買うことを夢見ましょう!
何かの参考になれば!
ではでは!
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