最近友人に「DTM始めるなら何を買った方が良い?」と相談を受けました。
「何をどういう風に勧めようかな?!」っと頭の中で色々考えた結果「メールでは伝えきれない」と思ったのでブログを書いていこうと思います。
※他のブログさんのように「この機能がオススメ!」「安い!」というのは書いておりません。選ぶ時の注意事項などを個人の経験から書いているのをご了承ください。
【初心者に戻ってDTMを始めるならシリーズ】
■ DAWソフト編(本記事)
■ オーディオインターフェース編
何が必要か?
とりあえず、パソコンは必要ですよね。(最近だとiPhone・iPadでも出来たりします)
「パソコン以外に何が必要?」
ここからが初心者の時は分かりづらかった印象があります。
作りたい音楽や制作環境にもよりますが、DTMを始める上で以下のものが必要になってくる事が多いです。
■ パソコン
■ DAWソフト
■ オーディオインターフェース
■ ヘッドホン又はスピーカー(その両方)
■ MIDIキーボード
「では、まずパソコンを...」となることが多いと思いますが、個人的にはパソコンは最後に考えようと思っています。
理由としては、DAWソフト、周辺機器を選んだ後で残ったお金は全てパソコンのスペックアップに使った方が良いと思うからです。
パソコンのスペックが高いに越したことは無いので。
DAWに慣れてくるとトラック数、使うプラグインが増えていき、要求されるパソコンのスペックが上がっていきます。
パソコンのスペックを下げて購入してしまうと、スペックが足りなくなった時にパソコンを買い直しになってしまい、また何十万円かかる可能性もあります。(デスクトップパソコンの場合パーツ交換でも良い場合があります)
なので、出来るだけパソコンのスペックは高めにしておきたい!
オーディオインターフェースなど色々考えないといけないことがありますが、
とりあえず今回は音楽制作のメインソフトになる「DAWソフトを選ぶコツ」を書いていこうと思います!
「”DTM””DAW”という二つの言葉の違いって何?」って思った方はこちらの記事が参考になります。
この記事では「DAW」の意味合いで「DAWソフト」と表記します。
今回はDAWソフトはシェア率が高いと思われるソフト5つをピックアップしています。
DAWソフトを選ぶコツとは?
DAWソフトは現在多くの種類があります。
それらのソフトに「特有な機能」「付属のシンセサイザー・音源」「そのソフト特有なエフェクト」などの違いがありますが、
初めてDAWソフトを触る人に「この機能が~」「このシンセが~」など細かい話をしてもと分からないと思います。
個人の経験談を含めて選ぶ時のコツは下記の5つです。
■ 価格
■ 作りたいジャンルで選ぶ
■ 知り合いのDAWソフトと一緒にする
■ 性格で決める
■ 直感
それぞれ解説していきます。
DAWソフトを選ぶコツ①:価格
価格が安ければそれに越したことはありません。
他の所に予算を回すことも出来ます。
先に結論を話すと、
1つのDAWソフトには大体バージョン違いがあります。(自分の知ってる限りLogic Proだけが無い)
大体が「無料で使えるバージョン」「機能が少し制限されたバージョン」「全部の機能が使えるバージョン」の3バージョンがあります。
それにプラスして「全部の音源が使えるバージョン」など音源の増減するバージョンもあったりします。
お金はかかりますが、このバージョンが一番ストレスが無く作業が行えるからです。
何故真ん中の「機能が少し制限されたバージョン」をオススメしないかと言うと、「機能が中途半端にしか使えない」「上位アップグレードに対してコスパが悪いことが多い」からです。
おそらくDAWソフトを使っていく上で、ネットで調べたり、Youtubeを見たりして作業をしていくと思うんですが、その時に解説されているソフトが、「無料で使えるバージョン」か「全部の機能が使えるバージョン」になっているのがほとんどです。
「機能が少し制限されたバージョン」を使用しながらネットやYoutubeで解説を読む場合、大抵「全部の機能が使えるバージョン」の記事・動画になると思います。
その中で、「こんな機能があって~」みたいな話になると思いますが、「機能が少し制限されたバージョン」ではその機能が無い場合に遭遇します。
その際に凄くモチベーションが下がります。
またその機能が無いのが原因で作業が続けられなくなったりする場合もあります。
それだったら最初から機能が制限されている「無料で使えるバージョン」の方が、気持ちが割り切れるので良いと思います。
なので、予算がある人は「全部の機能が使えるバージョン」、予算が少ない人は「無料で使えるバージョン」をオススメします。
ただ、少し裏技的なこともあるので後日の「オーディオインターフェース」「MIDIキーボード」の記事をチェックしてみて下さい!
DAWソフトを選ぶコツ②:作りたいジャンルで選ぶ
現在発売されているDAWソフトはどのジャンルでもある程度制作出来るぐらい機能が充実しています。
ただ「このDAWソフトだとこのジャンルが得意」と言われる現状もあります。
その理由は「付属シンセサイザー・エフェクト」「制作アシスタント機能」「DAWソフト独特なUI」によるものかと考えられます。
制作するジャンルによって「重宝されるシンセサイザー・音源・エフェクト」があります。
外部から重宝されるシンセサイザー・音源・エフェクトを持ってくることも出来ますが、元からDAWソフトに入っていると動作が軽かったり、DAWソフトとの連携が良くて使いやすかったりすることもあります。
「制作をアシスタントする機能」「DAWソフト独特なUI」がジャンルに特化している場合もあります。
これもシンセサイザー・エフェクトと同じでDAWソフトに標準で装備されてる方が使いやすいです。
ちなみにユーザー数が多い主要DAWソフト5つの得意ジャンルを個人的な印象で分類すると以下の感じ。
■ FL Studio
■ Ableton Live
■ Logic Pro
■ Studio One
■ Cubase
何度も言いますが機能的にはどのDAWソフトもジャンルを選ばず制作を行うことが出来ると思います。
ただ、特定のジャンルのユーザーが多いという事は、それに適したUI・シンセサイザー・エフェクト・アシスタント機能があると個人的に思っているので、制作したいジャンルで選ぶとより良く制作が行えると思います。
DAWソフトを選ぶコツ③:知り合いのDAWソフトと一緒にする
個人的にDAWソフトを使って制作を始める上で結構重要だと思っているのが
「気軽に操作などを聞ける人がいること」ということです。
特に現実の知り合いがベストです。
ある程度触れるようになってくると、ネットで調べたり、サイトのレビューを見たりで自分の疑問を解決していけるのですが、
始めた当初は「自分がやりたいことを上手く文字・言葉に出来ない」ことが多いです。
UIの名称や作業名称などが分からない為です。
この場合、身振り手振り、片言の知ってる言葉で説明しないといけなくなります。
この状態でネット検索したり、ネットを介した相手に話をする場合は上手く伝わらない事が多くなります。
上記の事が出来ないので、大抵の人は意味が分かりにくくてDTMを挫折していきます。
実際自分も知り合いに教えてもらわなければ挫折寸前していたと思います。
現実の人に「疑問」「質問」を聞けるというのはDTMを続けていく上で結構重要な要因になってきます。
ただそのコミュニケーションも相手が使っているDAWソフトと自分が使ってるDAWソフトが違う場合、相手が教えたくても操作方法が違い教えられないこともあります。
その為に「知り合いのDAWソフトと一緒」にしておくと良いかも知れません。
DAWソフトを選ぶコツ④:性格で決める
DAWソフトはDTM作業を行う上でメインになるソフトです。
各DAWソフトによって使えるシンセサイザー・エフェクト・機能が変わってきます。
他のDAWソフトのシンセサイザー・エフェクト・機能を見た時に「他のDAWソフトも使ってみたい」と思うか否かも後々に響いてくるので考えても良いと思います。
1つの物を使いこみたい人
色々な物を使ってみたい人
その性格でDAWソフトを選ぶのアリかと思います。
個人的な経験上、乗り換えしやすいDAWソフトの関係は以下のようになっています。
■ Logic Pro
■ Studio One
■ Cubase
■ Ableton Live(※ショートカット、UIが少し独特な為)
■ FL Studio(※UIが独特過ぎる)
移り気が多い人は、「Logic Pro」「Cubase」「Studio One」辺りを最初のDAWに選んでおくと良いと思います。
DAWソフトを選ぶコツ⑤:直感
長く使っていく道具なので、ネット記事やYoutube動画などで見た「コレ面白そう!」という感覚も曲を作っていく上で大事な要素になってきます。
「ギター・ベース」「車」などを買うときに、機能的なのを気にせず見た目で「カッコ良い!」と思って買うのに近いかも知れません。
そう思って手に入れたお気に入りの物は長く使い続けることが出来ると思います。
考えて購入したものは、使わなくなるのに「理由」「言い訳」を足して手放したり使わなくなることもしばしば。
選ぶコツを色々書いてきてますが、「直感」を大切にDAWソフトを選でみるのもアリだと思います!
次は各DAWソフトの特徴などをまとめておきます!
5つのDAWソフトの簡単な紹介
Apple Logic Pro
■ 価格:31800円(2022年10月時点)
※メジャーアップデート(9から10など)で無ければ半永久的にアップデートに費用は掛からない。
■ 使用可能OS:Mac
■ 特徴・使いやすさ:付属音源・エフェクト関係は必要十分。作曲アシスタント機能等は少ない。
■ 得意なジャンル:オールジャンルOK。汎用性高い。
■ 使ってるアーティスト:宇多田ヒカル、Ayase(YOASOBI)、Avicii、Calvin Harrisなど
Ableton Live
■ 価格:Intro:10800円、Standard:48800円、Suite:80800円(2022年10月時点)
オススメは「Suite」→「Max for Liveでの拡張性」「追加音源」が良い感じ。
■ 使用可能OS:Windows、Mac
■ 特徴・使いやすさ:付属音源・エフェクト関係は必要十分。作曲アシスタント機能等は少ない。セッションビューなどの独特なUIがある。
■ 得意なジャンル:ダンスミュージック・ヒップホップで使われてるイメージ
■ 使ってるアーティスト:Skrillex、Deadmau5、Daft Punkなど海外のアーティストに人気
Steinberg Cubase
■ 価格:Elements:13200円、Artist:35200円、Pro:62700円(2022年10月時点)
オススメは「Pro」→「全部の機能が使える」
■ 使用可能OS:Windows、Mac
■ 特徴・使いやすさ:付属音源・エフェクト関係は必要十分。作曲アシスタント機能等が豊富。ボカロとの相性も良い。
■ 得意なジャンル:オールジャンルOK。汎用性高い。
■ 使ってるアーティスト:中田ヤスタカ、岡崎体育、ヒャダイン、Zedd、Aviciiなど日本のアーティストに人気
Image-Line FL Studio
■ 価格:Fruity Edition:12900円、Producer Edition:25900円、Signature Bundle:39000円、All Plugins Edition:61700円(2022年10月時点)
オススメは「Producer Edition」。予算に余裕があるなら「All Plugins Edition」。一度購入したら永久的にバージョンアップデート可能。
■ 使用可能OS:Windows、Mac(Mac版で使えない機能あり)
■ 特徴・使いやすさ:付属音源・エフェクト関係は必要十分。作曲アシスタント機能等は少ない。独特なUI。
■ 得意なジャンル:ダンスミュージック・EDMで使われてるイメージ
■ 使ってるアーティスト:banvox、Skrillex、Avicii、Hardwell、Daft Punkなど。海外ユーザーの方が多い印象。
PreSonus Studio One
■ 価格:Artist:14300円、Professional:53900円(2022年10月時点)
オススメは「Professional」。
■ 使用可能OS:Windows、Mac
■ 特徴・使いやすさ:付属音源・エフェクト関係の数は少な目だがクオリティーは高い。作曲アシスタント機能等はCubaseの次くらいに充実。
■ 得意なジャンル:オールジャンルOK。汎用性高い。
■ 使ってるアーティスト:Chara、砂原良徳、田辺恵二、松隈ケンタなど海外よりは日本で人気のイメージ。
まとめ
DTM始めるのは普通の趣味と違って高い買い物になります。
その分「失敗したくない」「良い買い物をしたい」と思う気持ちが強くなり色々考えてしまいます。
この記事では「個人的な経験則でのDAWソフトの選び方」を書きました。
個人的には「直感」が一番重要になってくる感じがしています。
その「直感で買って始める」というという衝動感・モチベーションが長くDTMを続けることにも繋がる感じがするからです。
「あのアーティストが使ってるから」という理由も良いかも知れません。
好きなアーティストと同じものを使っているとテンションが上がります!
予算によって「上位バージョン」「無料バージョン」選ばないといけなくなってくると思いますが、
とりあえず、「やってみること・続けること」がDTMにおいて大事です!
「上位バージョン」を考えてる人も踏ん切りがつかないなら「無料バージョン」から始めても良いかも知れません。
まだ選ぶ内容としては序盤ですが、自分の予算にあったチョイスをしてみて下さい。
何かの参考になれば!
ではでは!
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